交通事故を起こす年齢の割合について

交通事故8

近年、高齢者の交通事故は数多く取り上げられてます。このため、事故を起こすのは高齢者が多いというイメージを持っている方は多いですが、年齢の割合で見ると高齢者ばかりが交通事故を引き起こしているわけではありません。

まだ若いからといって油断するのは厳禁です。ここでは、交通事故を引き起こす年齢について、事故原因と予防法と併せてご紹介します。

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高齢者が起こす交通事故の割合

交通事故を引き起こす年齢の割合は、警察庁の公式ホームページで閲覧できます。このデータは年齢層別の免許保有者10万人に対してデータを取ったもので、交通事故を引き起こす年齢の割合を見る指針として役立ちます。

高齢化社会に伴い若い人口は減っていますが、警察庁は年齢に関わらず10万人と決めてデータを採取しているので、人口問題は関係なく純粋に年齢別の割合としてデータの比較ができます。これを踏まえたうえで平成30年中の交通事故の発生状況を確認すると、死亡事故が最も多いのが16.27件で85歳以上の高齢者という結果が出ています。

高齢者の交通事故は近年社会問題となっており、自主的に免許を返納する高齢者が増加しています。しかし、車以外に交通の便がない地域在住の高齢者は、免許返納がライフラインの途絶につながるため、なかなか返納できずに問題を抱えたまま運転しているケースが多いです。

社会問題にまで発展しているのに対し、十分な保障がないのが現状です。しかし、このデータが表しているのは、高齢者ばかりが事故を起こしているという事実ではありません。次に死亡事故が多い年齢は、16歳から19歳という若い年代なのです。

高齢者だけが交通事故を引き起こすわけではない

16歳から19歳の死亡事故は11.43件で85歳以上の高齢者の次に多い結果となっています。要因はさまざまなことが考えられますが、データを見る限りでは決して高齢者だけが死亡事故を引き起こしているわけではないということです。

高齢者による交通事故はメディアで多々取り上げられていますが、これにより必要以上に高齢者ドライバーに対しての風当たりや風評被害が増えるのは避けなければなりません。先述の通り、車以外の交通手段がなく免許返納が難しい方も多く居るという理解が必要です。

ただし、高齢者の死亡事故が多いのも事実です。車の運転は想像以上に頭を使うもので、複数の判断を瞬時に行う場面も多々あります。これを間違えてしまうと事故につながってしまうのですが、高齢者は年齢による脳の働きの衰えがどうしても出てきてしまいます。

脳の働きの衰えによる交通事故を防ぐためには、定期的な機能検査や運転指導など、社会的なサポートが必要です。もし周りに高齢者で運転している人が居る場合、理解に努めるとともにできる範囲のサポートをしてあげましょう。

一人ひとりの意識の持ち方で、交通事故を未然に防ぐことができます。

交通事故を引き起こす原因

交通事故を引き起こす原因を知っておくことで、事故の予防につながります。交通事故の原因で多いのが、信号無視やスピード違反、通行区分違反や歩行者妨害です。信号無視は車と車の事故において死亡する危険性が高い危険な原因です。

基本的なルールですが、事故を起こさないよう徹底的にルールを守りましょう。スピード違反は速度が速くなればなるほど危険性が高まります。死亡事故につながりやすいので、速度の出しすぎには注意が必要です。通行区分違反はあまり聞きなれない言葉かもしれませんが、交通事故を引き起こす原因でトップ5に入るほど多いものです。

直進レーンを右折したり、左折専用レーンで右折したりするなど、指示された通りに車を動かさない行為を指します。道路によっては通行区分が分かりにくく、走り慣れていない場所で起こりやすいので、常に気を付けて運転をしましょう。

歩行者妨害とは、横断歩道を渡っている歩行者がいるにもかかわらず一時停止をせず車を運転する行為のことを指します。常に歩行者に気を配った運転が必要となります。交通事故の原因で最も多いのが、安全運転義務違反です。

安全運転義務違反とは、道路交通法を守らず人身事故を引き起こすことを指します。運転操作が不適切、わき見運転や安全不確認などさまざまな要因が安全運転義務違反に抵触するのです。近年問題となっているスマートフォンの操作をしながらの運転も安全運転義務違反に当てはまります。

基本的なことですが、運転をする際は運転に集中するようにしましょう。

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交通事故を予防するには

交通事故を予防するには運転者の意識の持ち方も大切ですが、事故を予防するグッズを設置するのも効果的です。つい速度を上げてしまいがちな方にはレーダー探知機がいいでしょう。速度超過をしていないか自動的にチェックし、運転手に警告してくれます。

また、前方に障害物があるかも調べてくれるので、事故予防に効果が期待できます。アクセルとブレーキの踏み間違えを予防する防止装置も装備しておくと安心です。運転操作ミスを防ぎ重篤な事故になるのを防いでくれるグッズで、アクセルを急激に踏み込むと急発進を自動的に制御してくれます。

高齢者ができる具体的な対策方法

死亡事故の割合が最も多い高齢者は特に対策が必要です。しかし、中には便利な対策グッズが販売されていること自体を知らないという高齢者も居るので、家族や周りの人の理解とサポートが最も重要となります。どうしても運転が必要な高齢者に対して、グッズの購入や設置を促したり、購入から設置まで代理で行ったりするなど具体的な対策をしましょう。

車の代わりになる交通手段を探し、高齢者に情報提供を行うのも効果的です。どうしても車の運転が必要な場合、代理運転サービスを利用するのも一つの手段です。費用はかかりますが、交通事故リスクを抑えることができます。

免許更新時には高齢者講習が行われます。高齢者自身ができる身近な対策が、この講習をきちんと受けることです。高齢者講習は認知機能検査が行われます。場合によっては医師が作成する診断書の提出が必要となり、検査結果によっては免許の停止や取り消しもあり得ます。

免許更新時には家族が付き添い、必要に応じてサポートをするとスムーズに進みます。中には運転ができないと判断されたにもかかわらず、免許返納を断固として拒否する高齢者も居るので、家族からの説得など精神的なサポートが必要となるでしょう。

高齢者個人の問題と捉えるのではなく、家族や地域の理解とサポートが事故軽減につながるのです。